美味しい食べ物がたくさんある中で、キノコも美味しく食べられています。
キノコはさまざまな種類が存在しますが、今回は舞茸に着目してご紹介していきます。
とはいえ、「キノコが苦手!」という方も中にはおられるでしょう。
しかし調理次第では、苦手なキノコも美味しく頂ける可能性が十分にあるのです!
今回は初心者でも簡単な舞茸を使ったレシピと、舞茸を食べる際の注意点も記載していきます。
舞茸とはどんなキノコなのか?

まずは舞茸について少し詳しくご紹介しましょう。
舞茸は見た目は茶色の「傘」が無数にあるキノコです。
この舞茸というキノコは、暖温帯から温帯北部に分布するといわれており、日本では新潟県、静岡県、福岡県が主な生産地です。
中でも新潟県は、約30,7tと最も多い生産量となっています。
大きさは様々ですが、大きいもので直径50cm以上にもなるものもあるようです。
また、キノコの中では特にうま味が強いとされており、噛めば噛むほどうま味が出るといわれています。
その料理法は多くあり、サラダやみそ汁の具材等、レシピ本でも多くの料理法が記載されています。
和食料理店では、天ぷらとしても調理されていて、人気のキノコといえるでしょう。
野生している舞茸の生産量は少なく、販売されているものは、ほとんどが人工栽培のものです。
舞茸に含まれる栄養素

多くの料理で使われている舞茸は、キノコの中でもカロリーが特に低いことで知られています。
キノコの種類 | 100gあたりのカロリー |
エリンギ | 26kcal |
エノキダケ | 22kcal |
舞茸 | 16kcal |
例えば、キノコの仲間であるエリンギは100gあたり約26kcal、エノキダケ100gあたり約22kcalです。
しかし舞茸の場合、100gあたり約16kcalと、他のキノコ類よりも低い事がわかっています。
天ぷらとして調理したとしても、カロリー控えめで、かつ満腹感を得られる食材です。
また、サラダにしてもボリューム感が出て良いでしょう。
そして、舞茸は「エルゴステロール」という栄養素と、「ナイアシン」を多く含む事で有名です。
「エルゴステロール」とは、日光に当たることで形成される「ビタミンD」に変化する栄養素です。
ビタミンDの前駆体であるエルゴステロール含有量はキノコ類の中でトップクラスです。
引用元:JAグループ
「ビタミンD」は、カルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨を強くする元になる大事な栄養素です。
そしてもう一つの成分、「ナイアシン」は、体の細胞の再生、代謝を助けます。
このナイアシンという成分は、皮膚の細胞とも関係しているので、肌荒れの予防や改善の効果が期待されています。
これらは野菜のビタミン類と一緒に摂ると、効果が倍増する事がわかっているので、舞茸のサラダレシピを考えてみてはどうでしょう。
色々なサラダと組み合わせたレシピで栄養が摂れる!

野菜は生で食べたほうが栄養が摂れる場合もあります。
そのため栄養価の高い舞茸と、色々なサラダ料理を合わせたレシピを活用すれば、同時に多くの栄養素が摂れます。
舞茸などのキノコ類を使う際は、野菜炒め等、組み合わせる野菜も過熱調理するイメージが強いかもしれません。
しかし、舞茸は焼いて、野菜は生の状態で組み合わせる料理もあるのです!
舞茸は焼いて油を含んでいる状態ですが、油の成分である脂質は野菜と合わせると、栄養分の吸収が高まるとされています。
脂質には、ビタミンなどの吸収を助けてくれる効果が期待されるのです!
例えばニンジン、ピーマンなどの緑黄色野菜には「ビタミンA」が多く含まれています。
これらと、エルゴステロール等の栄養素を含む舞茸を一緒に摂ると良いでしょう。
他にも、抗酸化作用のある「ビタミンE」はナッツ類に多く含まれていますが、炒めた舞茸をサラダに加え、上に細かくしたナッツをかける事で一緒に摂ることが出来ます!
舞茸を使ったレシピをご紹介!

舞茸はどの材料でも合わせやすい食材で、野菜炒めから様々なアレンジを活かしたレシピが多く存在します。
ここからは、料理経験があまりない方々でも作れる舞茸を使用したサラダのレシピをご紹介します!
舞茸を使ったサラダのレシピ①

・材料(2人前)
・舞茸(100g)
・赤ピーマン(1/4個)
・水菜(100g)
・酢(大さじ2)
・塩コショウ(少々)
・ごま油(小さじ3)
・砂糖(大さじ1)
①まずは水菜を水洗いした後、約3cmほどで切り置きしておきます。
②フライパンにごま油をひき、細切りにした赤ピーマンと舞茸を中火で炒めます。
③焼き色がついたら、フライパンから取り出します。
④ボールに調味料を混ぜておき、炒めた材料と混ぜ合わせます。
⑤お皿に盛りつけるとボリュームたっぷりのヘルシーサラダの完成です。
ドレッシングで塩コショウを使用しますが、量はお好みで調節しましょう。
お好みによりますが、完成品に青シソを刻んでかけると爽やかな風味がプラスされて、とても良いアクセントになるでしょう。
舞茸を使ったサラダのレシピ②

次のサラダのレシピは作り置きにも便利なので、4人分の分量でご紹介します。
・材料(4人前)
・キャベツ(250g)
・舞茸(100g)
・マヨネーズ(大さじ3)
・オイスターソース(小さじ3)
・醤油(小さじ1)
・ごま油(小さじ1)
・すりごま(大さじ1)
①調味料はボールに入れ、混ぜ合わせておきます。
②キャベツと舞茸は食べやすい大きさにカットします。
③カットしたキャベツと舞茸は、耐熱皿に入れてラップをかけ、600wで3分ほど過熱します。
④先ほどの混ぜ合わせた調味料と混ぜれば完成です。
このレシピもとてもシンプルなので、時間がなくてもすぐに作れるかと思います。
また、日持ちもするので、作り置きとしてストックする事が可能です。
先述したように、この料理もマヨネーズの脂質と野菜のビタミンの組み合わせで、栄養を効率良く摂れるでしょう。
舞茸を食べる際の注意点!

様々な料理に使う事が可能で、栄養素の豊富な舞茸ですが、気を付けなければならない事があります。
キノコ類全体にいえる事ですが、特に舞茸は一日当たり多くても30~50g程の摂取にとどめましょう!
この量を超えると、腹痛や下痢等の症状が出る可能性があるので注意が必要です。
また、加熱の際は生焼け状態ですと、食中毒等の恐れがありますので、調理する際はしっかり水洗いし、必ず中まで火を通しましょう。
サラダのレシピとして調理する際も、「うっかり舞茸まで水で洗うだけ、、」という事にならないようにしてください。
さらに、血圧関連の薬を服用している方は、キノコ由来の成分により、体調を崩してしまう事があるといわれています。
他にも、体質やその時の体調によっては、キノコアレルギーからのアナフィラキシーショックの症状が出る可能性もあります。
キノコによる何らかのアレルギーを持っていた方は摂取を控えるか、医療機関に相談する等、摂取量を調節するようにしてください。
舞茸などのキノコ類は美味しい食材ですが、これらよる体調不良は、野菜類よりも少し多い傾向があるのが現状です。
食べた際に少しでも体に異常を感じたら、早めに医師の診断を受けてください。
【まとめ】舞茸を使う時は注意点も意識しよう!

舞茸に限った話ではありませんが、調理する際、または食べる際にも最低限の注意点は意識しておく事が大切です。
どんなに体に良いものでも、摂り過ぎは良くありません。
少しだけ注意点を守るだけで、食の楽しみの幅を広げられるのです。
今回は舞茸のサラダレシピをご紹介しましたが、これを機に皆さんなりのアレンジレシピを楽しみながら作っていく事も、舞茸と食の楽しみではないでしょうか!
コメント